BuildVu 2019年10月リリースノート
リリース日: 2019年10月29日
次回のBuildVuリリース: 2019年12月10日
[HTML-3306] - より大きな画像出力のための実験的オプション
高品質なズームを可能にするため、画像サイズを増加させることができる実験的なテストオプションを追加しました。
コマンドラインからBuildVuを実行する場合、システムプロパティ -DexperimentalImageScale=value を使用して有効にできます。ここで value は1より大きい浮動小数点数です。
例: -DexperimentalImageScale=1.5 は標準サイズの1.5倍の画像を生成します。
ファイルサイズはスケーリング係数に対して指数関数的に増加することに注意することが重要です。
例えば、画像を2倍にスケーリングすると、実際にはピクセル数が4倍になります。
そのため、1.5や2などの値を推奨します。
ファイルサイズを削減するため、PDF内のソース画像より大きな画像は生成されません。
例えば、元の画像が150x150の場合、experimentalImageScaleの値を増やしても150x150より大きな画像は生成されません。
この設定は現在、実装を完了しテストを可能にするために実験的なものとなっています。
次回のリリースでは、これを標準オプションとして追加する予定です(設定名は変更されます)。
[JDEL-281] - PNG圧縮アルゴリズムをBEST_SPEEDからBETTER_COMPRESSIONに変更
PNGファイルのサイズが小さくなりました。これは見た目に変化のない可逆圧縮です。PNGファイルは約13.5%小さくなり、変換速度への影響はわずかです。
[CORE-3477] - SBW/HSBW前のDIVコマンドを持つフォントのサポート追加
技術的に無効なフォントを表示するための回避策を追加しました
[CORE-3496] - 画像間に白い線が表示される
InDesignで作成された雑誌などで一般的に見られる問題を修正しました
[HTML-3282] - 画像テキストモードで画像が強くクリッピングされすぎる
ハードクリッピングにより画像の端が強くクリッピングされすぎる問題を修正しました
[HTML-3294] - グレースケール画像が変換中に誤って明るくなる
色変換の問題を修正しました
[HTML-3295] - テキストストロークの不適切な表示により文字が見えなくなる
ストロークと塗りの順序が不適切で文字が見えなくなる問題を修正しました
[CORE-3481] - ファイルを開こうとするとAESエラーが報告される
修正しました
[CORE-3470] - リンク注釈の周囲の境界線が(設定されている場合に)欠落する
修正しました
[CORE-3472] - PDFファイル内のJPEG画像のデコード問題
jpegデータ内の不要なバイトに対する回避策を追加しました
[CORE-3478] - fillstrokeコマンドを処理する際にシェイプのソフトクリップが失敗する
修正しました(fillstrokeコマンドは現在ソフトクリップされます)
[CORE-3488] - CMYKカラースペースを持つお客様のPNGが正しく表示されない
ファイル内のCMYKデータの不正確な検出を修正しました
[CORE-3489] - ハイブリッドRefテーブルでXRefStm値が正しく処理されない
修正しました
