BuildVu 2020.06 リリースノート

リリース日: 2020年6月2日

次回のBuildVuリリース: 2020年7月14日

機能強化:

[HTML-3380] - HTML変換における4倍テキストズームの削除
この変更は、HTMLテキストの表示精度を向上させるために使用していた手法を置き換えるものです。

正しいサイズ（例：12.25px）でテキストを出力することはできません。Safariが小数フォントサイズをサポートしていないためで、PDFファイルと一致する正しいサイズでテキストを表示するには小数サイズが必要です。

従来の方法では、必要以上に大きくテキストを出力し、CSS transformを使用して正しいサイズに縮小することで、サブピクセル精度を実現していました。
新しい方法では、フォントサイズを整数に丸め、letter-spacingを使用して不正確になった行の長さを調整します。

新しい手法は非常にうまく機能し、変更点は丸め誤差の違いに限定されます。

この変更により、ファイルサイズがわずかに増加しますが、Wordなどのリッチテキストエディタにテキストをコピー&ペーストした際に、予想の4倍の大きさでテキストがコピーされる問題も修正されます。

[HTML-3243] - Courier/Monospaceフォールバックフォントの外観改善
埋め込まれていないCourier/MonospaceフォントがPDFの外観により近くなりました

[HTML-3379] - テキストで複雑なmatrix transformの代わりにscale transformを使用可能に
一部のテキストが、より単純なscale transformを使用できる場合にmatrix transformを使用していたエッジケースを改善しました。

[HTML-3381] - HTML出力のファイルサイズのわずかな改善
CSSカラーの短縮、不要になったCSSブラウザプレフィックスの削除、CSS内の不要な空白の削除により、HTMLファイルサイズをわずかに改善しました。

[HTML-3375] - すべてのPDFメタデータへのアクセスを提供
properties.json/config.jsファイルを更新し、PDFで提供されるすべてのメタデータを含めるようにしました。

[CORE-3582] - マスク画像のラスタライズ時に非常に大きなBBox値をスケールダウンし、デコード時のメモリ問題を回避
一部のファイルでメモリ使用量を削減しました

[CORE-3586] - 非常に細い線の処理方法を変更してレンダリングを改善
非常に細い線の外観を向上させました

[CORE-3566] - ストリーム上の/Length値を検証するコードを整理
コードをリファクタリングして簡素化し、保守性を向上させました

[CORE-3571] - フォームコンテンツのラスタライズ時にBBoxとMatrixを正しく使用するようコードを書き直し
コードをリファクタリングして簡素化、保守性の向上、エッジケースの修正を行いました

[CORE-3569] - XFormクリッピングコードを書き直しコーナーケースを修正
コードをリファクタリングして簡素化、保守性の向上、エッジケースの修正を行いました

[HTML-3371] - フォントデータの書き出しで例外がスローされる
フォントファイルの生成失敗を修正しました

[CORE-3570] - BBoxがアノテーションのAPデータに正しく適用されない
手書きメモが間違った場所に表示される問題を修正しました

[CORE-3578] - ストリームデータ内のBDC/EMCタグがアンバランスな場合にテキストが表示されない
修正しました

[CORE-3583] - /N Dictionary KeyがPageObjectで正しく処理されない
PDFファイルの変換失敗を修正しました

[CORE-3599] - /Oまたは/Uキーに’[‘文字があるとPDFファイルが開けない
PDFファイルの変換失敗を修正しました

[CORE-3606] - テキストストリーム内の複雑なエスケープシーケンスの不適切な処理によりPDFが正しく表示されない
不正な文字の表示と改行の欠落を修正しました

[CORE-3581] - CRを区切り文字として使用した場合にObject Refが正しく処理されない
GoToアノテーションのターゲットページの欠落を修正しました

[CORE-3598] - 顧客のPDFファイルで/D値が正しく読み取られない
アノテーションのGoToアクションの欠落を修正しました